「生活習慣病」は,一昔前までは中年以降に現れやすかったことから「成人病」と呼ばれていました。その後若年層にも増え,近年では10代でも少ないとは言い切れない程,徐々に増加の傾向にあります。
生活習慣として,飲食の多様化と偏り、不安、ストレス、運動不足などが主な要因となっています。以前は特に都会に多く見られましたが,情報や物流の発展と共に平均化されつつあります。
もちろん遺伝的な要因も時には否定できないことがありますが,実際にはむしろ少なく,私が経験した中では以下の例が比較的多く見受けられました。
・大まかに,幼少期から成人するまでの間は,家族全体で似たような習慣(飲食や活動)で生活を送ることが多いですが,この習慣がその家族の健康にとって良くない場合は似たような状態に陥ります(似たような疾病を患います)。
原因が生活習慣にある場合はその改善を図る必要がありますが,極端な舵取りは苦痛(悪化の元となるストレス)を生みますので,一緒に調整を試みたいと思います。
ただ,多少の無理(治療のための)は必要です。
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▼ 慢性肝炎 ▼ 脂肪肝 ▼ 高血圧症 ▼ 糖尿病 ▼ 心臓病 ▼ 五十肩 ▼ 四十腰(腰痛) ▼ 自律神経失調症 ▼ 慢性の胃腸病 ▼ 神経痛とリウマチ ▼ ストレスによる身体の不調(ノイローゼ) ▼ コレステロール値が高い ▼ 中性脂肪値が高い ▼ 肝硬変とこれに伴う腹水 ▼ 肥満症 ▼ 内臓脂肪型肥満(メタボリックシンドローム) |
発病原因には先天的なもの後天的なものがあり,肝炎を患っている場合は血液検査でGOTやGPTなどの検査値が異常値を示します。身体に現れる症状は,“倦怠感、イライラ感、胃腸症状、視力減退、血圧不安定、胸脇部の引きつり感、肝臓部・胆嚢部の痛み、足のこむらがえりをよく起こす、腹にガスがたまって脹る、女性では月経異常が現れやすくなる”などが現れ,同時に様々な自律神経失調症状も現れやすくなります。お悩みの方,ぜひご相談下さい。
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通常の肝臓には3〜5%の中性脂肪が含まれていますが,肝実質の脂肪変性が広範囲に起こって,肝細胞の50%以上が脂肪で満たされることがあります。このような状態を「脂肪肝」と呼んでいます。この場合には,同時に血液中の中性脂肪値も高くなっていることが多いようです。
一般に,飲酒の習慣、抵栄養、糖尿、肥満などが原因になる言われていますが,その他副腎皮質ホルモンなどの薬物による脂肪肝もあると言われています。
脂肪肝は一種の生活習慣病ですので,治療には生活面(とくに食生活面)の改善が重要になります。
検査数値が低くて病状の軽いものであれば,生活面をきちんとするだけで充分改善できると思います。しかし,比較的高い数値であったり,長引いている場合は漢方治療が最良と考えます。
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血圧値は一般に人・時・所によって異なるものでして,本来はこれによって体内の機能バランスが保たれているのですが,人によってはこの血圧が大きく変動しすぎることがあり,血圧があまり高くなり過ぎますと,その圧力に血管が耐えきれなくなって,血管が破裂してしまいます。よく聞く「脳溢血」はこのようにして起こる病気です。頭の中で血管が破裂して出血が起こり,その出血の塊が脳神経を圧迫して,意識異常や半身不随などの神経機能障害や運動機能障害が現れるのです。
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本病は現代において最も増加傾向にある代表的な成人病(現在は「生活習慣病」と呼んでいます)といって良いでしょう。糖尿病がなぜこのように大きく問題化されるのかと申しますと,この病気が身体全体に及ぶ病気であり,とくに全身の血液循環に広く障害をもたらす病気だからです。
血糖値が高いということ自体はそれほど問題ではないのですが,血糖値の高い状態がそのまま続きますと,血液の流動性が低下して血液がサラサラと循環しにくくなり,血管自体も硬化が進んで微小循環に障害が発生しやすくなり,終いには梗塞や出血が発生するようになって,四肢の切断、眼底出血による失明、腎障害・肝障害の発生、脳梗塞による意識障害、心筋梗塞による突然死、その他種々様々な病症をまねくようになるのです。
糖尿病の治療で最も重要なことは生活習慣の改善です。とくに食生活面をきちんとすることは,血糖値の改善だけでなく,合併症を引き起こさないための重要なポイントです。糖尿病を少しでも改善し,合併症を予防・治療する上で漢方療法は非常に効果的であり,大いに運用すべきと考えます。
次に「糖尿病」のときに現れる典型的な症状についてお話ししましょう。
現代医学では,血液検査によって血液中の血糖値を測って判断しますが,漢方医学では身体上に出現する症状から判断します。その症状とは,「多飲」・「多食」・「多尿」・「消痩」という三つの症状でして,この中の前者の三つの症状をとくに「三多症状」と呼んでいます。これは糖尿病によく見られる症状でして,“燥熱の邪(一種の熱性の病邪のこと)”によって体内の水分が過度に消耗することが原因と考えられています。
@「口渇と多飲」について:
これは体内の水分の消耗が激しいことによって現れる症状でして,個人差はありますが,水分を多量に欲するという一種の症状です。漢方医学では,口渇のとくに激しいものを“煩渇(はんかつ)”と呼んでいます。糖尿病に多く見られる症状でして,とくに糖尿病の場合は慢性的にこの症状が繰り返し現れ,口渇が激しくて,一種のイライラ感を伴い,水を飲んでもまたすぐ飲みたくなり,家にいるときはしょっちゅう冷蔵庫の冷たい飲み物を欲します。このとき血糖値を測るとたいての場合その数値が高くなっています。
A「多食」について:
これは,食べでも食べてもまたすぐに空腹感に襲われて食べてしまうという一種の病症でして,この症状のことを“消穀善飢(しょうこくぜんき)と呼んでいます。飲食したものが早く消化されてまたすぐ飢餓感を覚えるというものです。糖尿病などでよく見られる症状でして,漢方医学でいう“胃熱(いねつ)”が原因と考えられています。この症状が長期間続きますと,身体が次第に痩せるようになります(この現象を「消痩(しょうそう)」と呼んでいます)。
B「多尿」について:
これは,排尿量が摂取した水分量以上に多く感じるという一種の病理現象のことです。胃の機能が亢進し過ぎるために腎の働きが低下して発生する症状でして,これが長期間続きますと,多くは“腎虚(じんきょ:腎機能が衰える病症のこと)”をまねきます。生命の根本とされる腎の衰えですから,老化現象が早く現れます。
「糖尿病」は「癌」とともに現代社会で最も増加の傾向にある病気とされ,社会問題にもなっています。“血管の病気”とも言われ,全身の血液循環に大きな影響を及ぼす軽視できない病気です。完治できなくとも大事に至らぬよう,そして合併症を起こさぬよう心掛けることが肝要です。
漢方医学には「糖尿病」に対する多くの治療薬が用意されていますので,お悩みの方はぜひ当店にご相談戴きたいと存じます。
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「心不全」、「狭心症」、「心筋梗塞」、「大動脈瘤」など循環器の病症は,脳疾患などと同様に,発症した場合は漢方治療が間に合わないことが殆どですが,早めに(予兆の段階に)対処すれば漢方でも改善できる場合があります。
上記の病症が既に判明していたり症状が重い場合は,当然のことですが躊躇無く循環器科の主治医師に従って治療を受けて下さい。
当店では,直接ご来店頂ける方で,体力が比較的安定している場合(まだ軽度の「動悸」、「不整脈」、「肩や首の異常な痛み」などで落ち着いている情況)に限り対応できます。
更新:2023/08/01
肩の関節の働きが悪くなって,腕を上げたり背部に曲げることができなくなる症状です。ときには重く痛だるく感じ,あるいは激しい痛みのために夜間眠れなくなることもあります。
中医理論では,主に「風、寒、湿」の病邪が肩の関節部に侵入し停滞して,この部分の気血の循環(実際には血液やリンパ)が悪くなって発生するものと理論づけています。
この場合は普段から肩を冷やさないように工夫する必要があります。また,毎日少しずつ強烈に痛くなる少し手前まで関節を曲げ伸ばしするのが効果的なケースも多いです。
漢方治療でも回復をサポートできます。
本記事は「“痛み”の病気」中の記事とほぼ同じ内容です。その他の痛みの病気についても述べておりますので併せてご覧ください。
更新:2023/08/01
上記の「五十肩」と同様に,慢性化した場合は温める(冷やさない)ことが原則です。
とくに夜間に痛みが増す場合は,「瘀血」の停滞を考慮する必要があります。また女性では,「下腹部痛」(月経痛を含む)に伴って現れやすい傾向がありますが,その場合も瘀血が関与していることが多いようです。
漢方では改善策がいくつか考えられます。
更新:2023/08/01
この病症は自律神経(交感神経と副交感神経)の調和バランスが大きく乱れることによって発生します。
多少の乱れは誰にでもありますし,時間の経過と共に無意識の内に自分自身で調節され,バランスもやがて回復しますが,何らかの原因によってスムーズに回復できない状態がこの失調症です。
これは一つの病症を指すものではなく,すべての病症に付随して現れるものと考えた方がよいでしょう。
現れる可能性が考えられる具体的な症状は挙げるときりがない程多く,現れ方(症状の組み合わせ)や範囲、程度には個人差もありますし,これだけで重症、軽症を分け切れるものではありませんので,「自律神経失調症」と診断されただけで落胆されるのはまだ早過ぎるケースの方が多いです。
心の動き(精神活動)も自律神経の働きに影響するため,単に病名に対する恐怖心から病状が悪化することもあります。病状は元々軽いのに,この流れに乗って悪化してしまうのはどうにか避けたいものです。
病名を付けなければ診察を終えられない場合に,とりあえず「自律神経失調症」としておくこともあるようです。
(薬剤師の立場から忖度なしに言いますと,多くがこのような扱われ方をしていると思います)。
漢方治療では,元々無い「自律神経失調症」という病症名に囚われず,他の病症と同様に体質傾向やその時点での全身状態(全体的な情況)などを根拠に,必要な薬を選んで使用します。稀に,薬を使用せず,お話だけで済んでしまうケースもあります。
【追記1】現代医学的な解釈
自律神経について簡単に説明しますと,例えば,私達の手や足は自分の思ったとおりに(随意に)動かすことができますが,心臓の拍動(搏動)、胃腸の消化・吸収、血管の拡張・収縮(血圧の調節)、体温の調節などは,自分の意志では行えません。これら自分の意志で自由に動かしたり調節したりすることのできない器官を無意識の内に(不随意に)規則正しく動かしているのが自律神経であり,生命を維持するために最も重要な神経といっても過言ではないでしょう。
この自律神経は私達の頭の中にある間脳の視床下部という中枢器官の働きによって調節されています。つまり,間脳の視床下部は自律神経の働きに対して指令塔の役割を果たしている訳です。そして,この視床下部には私達の体内の物質代謝、水分代謝、性機能、睡眠などの中枢も含まれています。
自律神経失調症といわれる病症は,この間脳の視床下部の調子が鈍って発生する症状です。またこの神経の中枢器官は各種のホルモンの分泌とも密接な関係がありますので,視床下部の異常は直接ホルモン分泌の異常をまねくことにもなります。
【追記2】中医理論での解釈
これに関する中医の大きな特徴は,自律神経失調症を五臓の機能異常としてとらえていることです。
例を挙げますと,「耳鳴り、腰がだるい、夜間頻尿、白髪、精力減退、前立腺肥大」などは「腎(じん)」の衰え(これを「腎虚(じんきょ)」と言います)と関係していますし,「どうき、不眠、不安感、夢を多く見る、物忘れ、舌の先の痛み」などの症状はみな「心(しん)」と,また「食欲がない、体がだるい、気力がない、手足がだるい、疲れやすい、背中が凝って痛い、慢性下痢」などは「脾(ひ)」と,またさらに「頭痛持ち、イライラ、怒りっぽい、目がかすむ、視力低下、情緒不安定、緊張すると手がふるえる、緊張などの精神的ストレスによって発する下痢や腹にガスがたまって苦しくなるという症状、血圧不安定、生理不順、ある種のヒザ関節の痛み、筋肉のケイレン、ふくらはぎの筋肉の引きつりと痛み」などは「肝(かん)」の機能異常と関係があるという具合です。
ですから,自律神経失調症を治療する場合は,症状を分析して五臓との関連性を調べ,症状の程度や体質の違いに合わせて薬を選択しなければなりません。
また,この自律神経の調節は「肝」の働きが大きく関与しており,自律神経失調症はある種の肝機能異常と密接な関係があると理論づけられています。これは単純に肝炎か否かではなく,体質的なものと考える方が良いでしょう。
更新:2023/07/22
慢性化した胃腸病もまたよく見られる病症の一つです。「食欲不振、胃痛、腹痛、ゲップ、胃部膨満感、腹部膨満感、軟便・下痢、便秘、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、慢性胃炎、胃部不快感・胃部停滞感、胃のつかえ感、腹がゴロゴロ鳴る、腹が冷える、あるいはこれらに伴って現れる首筋や背中や腰の痛みとコリ,あるいは胃腸出血など」はよく耳にする胃腸症状です。これらはみな漢方薬で改善できます。
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四肢の神経痛や肋間神経痛,あるいは四肢の関節痛やリウマチ性疾患などで苦しんでいる方が大勢いらっしゃいます。中年以降の女性にとくに多く見られる病症です。本病は特に冷えを嫌います。体を冷やすことや冷えることは病状を悪化させることにつながりますので極力注意しましょう。数ヶ月あるいは何年間も治療を受けているが改善が見られないという方,あるいはいろいろな治療を試みたが一向に良くならないという方,ぜひ当店の漢方療法をお試し戴きたいと思います。
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一般に,中年と言われる年代は,家庭内や仕事上の問題で何かと神経をすり減らす事柄が多くなるようです。家庭内では,高齢を迎えた両親との問題や子供たちの受験・就職あるいは結婚など,さらにまた自分自身の定年や転職の問題など,おろそかにできない大切な問題がいやおうなくやってきます。そのため焦りと不安感に襲われ,精神状態が不安定になって神経症状を主とする病症で悩むようになります。
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成人病チエック時の血液検査では,よく総コレステロール・HDLコレステロール・中性脂肪などの検査値が問題になります。総合コレステロールが多い場合は,動脈硬化を促進させて循環器系の病気にかかりやすくなり,HDLコレステロールは善玉コレステロールと呼ばれ,これが少なすぎると動脈硬化・糖尿病・心臓病などにかかりやすくなると言われています。また,中性脂肪が多すぎると,HDLを減少させて動脈硬化を促進させると言うことも述べられています。いずれも,できるだけ正常値の範囲となるよう心がけるべきでしょう。治療の要点はなんと言っても食生活の改善です。漢方薬にも効果的なものがありますので,体に合ったもののご服用をおすすめします。
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一般に,検査による正常値は40〜200r/dlとされている。中性脂肪はアルコールや同から作られる脂肪であり,これが血液中に増加すると動脈硬化を促進させる。また脂肪肝の原因にもなる。治療は高コレステロール値の場合と全く同じでして,その要点はなんと言っても食生活の改善ですが,漢方治療も効果的ですので食生活改善と並行して使用することをおすすめします。
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「肝硬変」は,肝臓病が慢性化し,その繊維組織が増殖して引き起こされる病変で,肝臓自体が硬化したものです。肝硬変は初期と後期に分けられ,一般に初期では腹水は見られませんが,後期になって現れることがあります。本病は多くは精神抑鬱(強い精神的ストレスを継続的に受けるなど)・飲食不摂生(長期に及ぶ暴飲暴食などの不摂生)・湿熱内蘊(体内に水湿と熱が停滞すること)、あるいは肝炎の段階できちんとした治療ができないままにその累が腎臓に及び,肝・脾・腎の三臓が共に影響を受けて発病すると考えられています。
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肥満改善の方法については,ご承知のとおり既に幾種類もの方法が考えられています。例えば,専門家の指導のもとで進める運動療法や食事療法,ある種のお茶や低カロリー食品を用いた民間療法,あるいは漢方薬を用いる方法など,その方法は多種多様と言えます。肥満改善に当たっては,体質やその時期の身体の状況あるいは病状に適合した方法を用いなければなりません。
また,ただ単に肥満改善と申しましても,口で言うのは簡単ですが実際に具体的に開始するとなると,それこそ一大決心が必要となります。さらに一定の長期,目標を設定し実行し継続することが必要となりますので,その辺の心構えがしっかりしていなければ,率直に申し上げて肥満改善は実現しません。
例えば,慢性病などを治療するときはきちんとした養生のもとに長期にわたって治療を継続しなければなりませんが,肥満改善もこれと全く同じ考えで実行しなければなりませんし,とくに養生面では食生活習慣の改善が最も重要となますので,食べるものを制限したり,その内容を変えることができなければ改善はやはり無理だと思います。
しかしもし,つぎの事柄が実行できれば,肥満改善はきっと可能になると思います。例えば,食事は低カロリー食品や食物繊維を多く含んだ食品を主体にする、肉類や脂っこいもの甘いものを避ける、食べる量を全体的に少なくする、便通を整える、食品の味付けを薄めにする、間食を一切控える、就寝前には絶対飲食しない、良く噛んで食べる、できるだけ身体を動かす(できれば計画的に適当な運動をすること)などです。これらを継続して辛抱強く実行できれば,肥満改善の目的はきっと達成できるでしょう。
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主に腹部の内臓周囲(又は内側)に脂肪が蓄積する状態で,「皮下脂肪」とは分けて考えられます。
生活習慣病の中でも,内臓の働きや血液循環に負担が掛かって生じる病症が発症しやすくなります。
内臓の中でも特に影響を受けやすいのは「肝臓」や「心臓(血液循環)」ですが,機能的な面では“高血圧、高脂血症、高血糖”などに至り,改善させなければ更に大きな病症に発展する可能性が高まります。
何らかの合併症が発症しない限り初期では自覚症状がありませんので,皮下脂肪が比較的少ない(肥満の自覚がない)中肉中背な方の危険度が年々上昇の傾向にあります。
改善のために飲食の節制や適度な運動が必要なことは原則ですが,それだけでは改善がなかなか進まないのも現状です。
漢方医学的にも,基本的な「体質や全身状態」を元に,改善の助けとなる漢方処方が幾つもございますので,ぜひ漢方治療(予防)もお試しください。
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